下野新聞2005年10月18日付け朝刊

宇都宮の清原地区PTA連絡協 防犯情報、メールで配信 NPO協力、来月から 【宇都宮】不審者から小どもを守ろうと、清原地区小中学校五校によるPTA組織が十一月から、インターネットを使った防犯メールの配信を実施する。民間非営利団体(NPO)の協力を得て、宇都宮東署が関係団体へメール配信している地域安全情報を活用、同地区に関係する防犯情報を提供する。足利市が四月から、防犯情報を携帯電話のメールに配信するサービスを実施しているが、父母らが中心となって行うのは全国でも珍しい。 実施母体は、同地区にある清原中と清原北、中央、東、南小のPTAでつくる同地区連絡協議会。学校行事や問題について随時話し合いをしている。 今年一月、同協議会の会合で「犯罪が多発している中で、同署が四月から流している地域安全情報を自分たちのレベルまで流すことができないか」といった提案がされ、防犯メール配信のシステム作りを考えるようになった。知人の紹介などから七月、「皆さんのお役に立てれば」と、NPO「e−とちぎ」(藤平昌寿代表)が一役買い、東署や学校にも相談、十一月から配信する運びとなった。 システムは「e−とちぎ」が同署の地域安全情報の中から同地区に関係する情報などを選び、「e−とちぎ」にメールアドレスを登録した五校のPTA役員らにメール配信する。 同協議会の小口秀一会長は「個人情報の保護には細心の注意を払って実施する。後は防犯情報をどう生かすかだ」と、防犯メールの配信に期待を寄せる。一方、「e−とちぎ」の碓氷光正事務局長は「不審者情報の配信から始め。随時見直しながら地域の防犯活動に役立つシステムを構築したい」としている。

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